今夜は、中島みゆき、である!
ナイのである。
探している資料が、ナイのである。
ナケれば、困るのである。徹底的に困るのである。
「ナイのがあった」、もしくは、「ナイのにある」、という状態になってもらわなくては、困るのである。
何故、困るのかと言うと、僕の文章が世に出なくなってしまうからである。
実は、僕の書く記事がある流通専門のメジャー月刊誌;8月号からの連載が決まったのである。
連載が決まったのである。
恋愛が決まるよりも僕にとっては嬉しいのである。
僕は、実は作家になりたいという夢を抱いて、大学は文学部にはいって、3回も落第をして、7年もいったのである。
酒にただれた生活をおくったこの7年の間に、この夢をあきらめ、あきらめてしまったことすら、この20年間のドロドロのビジネス人生で忘れていてしまっていたのである。
そのうえで、つかみ返した夢である。あきらめられないのである。
そのための記事をただいま執筆中だが、詰めの段階で、ある資料が揃わなくて、執筆がここ1週間、遅々として進まないのである。
出版社2社に打診してもダメ!政府刊行物センターでもダメ!八重洲ブックセンターでもダメ!もう全部ダメ!
頭にきたので、午後1:00ちょうどに日比谷公園に行き、ビールでも飲むかと、日比谷グリーンなんたらとかいうレストランに入ることにしたのである。
だが、メニューにビールがないのである。困るのである。
仕方ないので、和風きのこスパゲティを頼み、何故かタバスコをダボダボぶっかけ、その上にまたしても何故か粉チーズを山のようにぶっかけ、食することとあいなったが・・・。
その味たるや、複雑にして玄妙、というよりも、複雑にして怪奇、摩訶不思議なものとなってしまった。
読者諸兄、ヨクヨク想像していただきたい。
ベースはあくまで和風。勿論、刻みのりがたっぷり乗っておる。そのうえに、ダボダボのタバスコ、と山盛りの粉チーズである。
和と伊。日本とイタリアの中間。地理的に言えば、アフガニスタンあたりか?
そこで、そのスパゲティを、唐突に、かつ極めて発作的に、「スパゲティ・アフガニスタン」!と命名することにした。 略して「スパ・アフガン」!
スパ・アフガンを半分食した段階で飽きたので、残してセルフサービスの、食器返却台に持っていった。
その時である。その台上方約1メートルの位置に、麒麟麦酒のポスターがはってあるではないか!
あったのである。ビールはあったのである。
グラスビール:380円、、中ジョッキ:580円、、大ジョッキ:・・・・、大ジョッキは、不謹慎の誹りは免れないのと、未練が残るので、敢えて観ないことにした。
困るのである。こんなところに張られても困るのである。入り口に張っておいてもらわなくては、困るのである。
何故なら、ダボダボのタバスコケッパーソースと、山盛りのチーズで、喉がひりひりに渇いてしまい、 水をゴクゴクと7~8杯飲んでおったため、腹までダボダボだったため、すでにビールを飲む気力も闘志も無くなっていたのである。 (不覚にも、水を何杯飲んだかを正確には、カウントしていなかった)
こういう日は、何をやってもダメである。
一人さびしく、家路につき、中島みゆきでも聞きながら・・・・・
何から何まで 昨日を忘れてみても
胸の中にのこる おまえの熱い声
昨日の酒を今日の酒で 流してみても
砂漠の雨のように おまえに渇いてる
遠いエデン行きの 貨物船が出る
帰りそびれた鴎がおちる 手の届かない波の上
これは、中島みゆきの「波の上」、という題名の歌だったと思います。
今夜は、ひとり静かに酒を飲もう。